住み慣れた街で、不安のない生活を送っていただきたい
少子高齢化と医療費の高騰化が叫ばれる現代において、ご自宅で医療サービスを受けられる在宅患者様の数は増えています。
もともと国の施策として据えられていた高齢者のケアは、老人ホームなど、施設入所が中心に考えられてきました。しかし、その一方で、住み慣れた街で、ご家族と共に生活を送っていきたいという高齢者の声の高まりを受けて、在宅サービスと施設サービスを合わせた総合的な施策が推進されるようになりました。
現在では、さまざまな事情からお一人でお住まいの在宅患者様も増え、地域全体で一人の患者様を見守る“地域医療”の考え方がとても重要です。
薬剤師が地域のためにできること
私たち城南医薬保健協働は、2000年の介護保険制度が開始する前から、在宅で療養されている患者様の支援に取り組んできました。
私たちが日々お渡ししているお薬は、患者様の健康を守るためにとても大切なもの。その一方で、お薬を正しく飲めない方もおられ、お薬の飲み忘れや飲み間違いが起こりやすい在宅患者の方にとっては、特に切実な問題となっています。
こうした現実を少しでも改善したい。そうした想いから、私たちは、外出が困難な患者様の元へ伺い、服薬指導やお薬の管理を行っています。
在宅医療の現状を肌で感じると、窓口での患者様とのコミュニケーションのカタチも変わってきます。患者様の日常生活をより正確に想像できるようになりますので、処方せんに書かれているお薬が本当にその方にとって良いものか、正しく服用していただけるものか、もし適正ではないのなら医師に相談、そうした対応ができるようになります。
また、生活のご様子を医師やケアマネージャー、訪問看護師などの他職種と共有することで、地域ぐるみで一人の患者様をお守りすることができるようになりました。
薬剤師が地域の皆様のためにできることは、生活背景を知って支援していくことだと考えています。
当社が目指す「地域の皆様にとっての、かかりつけ薬局」を実現していくために、今後さらに支援の幅を広げていきます。
在宅患者様への支援は薬剤師として大きく成長できる貴重な機会でもあります。地域にお住まいのすべての方に不安のない毎日を過ごしていただくために、私たちと一緒に頑張っていきましょう!